2022年11月13日(日)に、エンパワメントアフロッキーは、EK版生命(いのち)の安全教育実践セミナーを、韮崎市民交流センターにおいて開催しました。
政府は2020年6月に「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」を決定しました。それに基づき、文科省は「生命(いのち)の安全教育」を推進することを決め、2021年4月にその指導の手引きと教材を発表しました。2023年度は全国の小中学校での普及展開を図る事業となっています。
この文科省の提案を生かして、認定NPO法人エンパワメントかながわ(略してEK)は、文科省の生命(いのち)の安全教育を基に、人権ベースで参加型を取り入れたEK版生命(いのち)の安全教育の教材を作成し、子どもたちの周りの性暴力について学び、自分の「性」にも向き合ったうえで、相談対応を学ぶ教員向け実践セミナーを開催しています。
エンパワメントかながわ理事長の阿部真紀さんと理事の浜谷典子さんを講師に招いての実践セミナーには、学生、小学校の教員、保健師、幼児や小学生の保護者や家族など人権や性についての教育に関心のある方々14人が参加しました。
最初に、子どもへの性暴力の実態や性についての伝え方を学びました。そして、ガイドブック付きEK版生命(いのち)の安全教育のパワーポイントで小学校低中学年、高学年を対象にした実践方法を演習しました。最後に相談対応編として、子どもへの暴力事案への対応方法を、ロールプレイを取り入れて学びました。
性暴力防止のための具体的な内容であり、参加者からは「性暴力の実態に気づいていなかったことを反省した。」「すぐに授業に取り入れることができる内容だった。」「性について教師がまず学ぶ必要性を痛感した。」「ロールプレイで自分についての発見があった。」「相談対応のしかたについては目から鱗が落ちる体験だった。同僚にも伝えていきたい。」等々の感想がありました。
性暴力防止に向けての活動がさらに広がり、子どもたちが安心して成長していけるようにさらに努めたいと思っています。多くの皆様のご理解とご協力に感謝します。